2020-02-02
昨年の欧州議会選挙で躍進した英国ブレグジット党ファラージ党首の最後の発言をBBCが伝えている。年末までの移行期間に何が起きるかはまだわからないが、この語り口を聞く限りでは、EU離脱後のイギリスにおける政治的緊張が解けることは無いと思われる。離脱協定案可決後に本会議で謡われた「オールド・ラング・サイン」(蛍の光)がスコットランド民謡であったことも、欧州各国の思惑を深読みしたくなる理由だ。
“歌”は様々な場面で必要に応じて“使われる”。たとえば、五輪開催を推し進める“応援歌”が民放キー局の全チャンネルに流れるような異様な光景を見せられれば、逆に、お仕着せの“文化”から離脱するための「もう一つ」の“歌”が望まれる。それは、どれだけ知られ流行するかという基準ではなく、聴いた人個人の深い記憶に残るかどうかで語られるものだろう。今年がそれを探す年になればいい。
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