世界はいろんな色をしている
2023-12-10


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昨日、東神奈川にあるカナックホールで「となりに住んでる世界のひと」と題した講演を聴いてきました。神奈川区の読書活動推進の施策に呼ばれたのは文筆家・イラストレーターの金井真紀さん。一度見たら忘れない。何というか温かみのある穏やかで印象的な筆致のイラスト入り著作を次々に発表している方です。
 冒頭、訪ねたばかりのイランの話から始まりましたが、相撲やサッカーを始めとして、関心の赴くままに海外へ取材を重ねる中から、様々なテーマ毎に出会った人々ひとりひとりの話を聞き書きする仕事が多くなったようです。”好奇心があちらこちらへ跳びながらも、同じ地平で共感しているうちに、いつのまにか人のつながりができあがってきたという感じで、それは、いわゆる「人脈」と呼ばれるようなものとは大きく異なります。そこにはゆったりとした人間関係を紡ぐ時が流れています。以前、テレビ番組の構成作家をしていた時代に経験した多忙な時間とは異なるようで、思わずそのことを質疑応答の時間に尋ねてしまいました。
 昨年末、生活実用書を多く出版している大和書房から刊行された『日本に住んでる世界の人』は、今回の演題にもつながる、その名の通りの著作ですが、軽やかでありながら難民・移民問題の特徴が多様に浮かび上がる不思議な本です。閉会後、ロビーでお見かけしたので場所柄もわきまえずサインをしていただきました。書いて下さった「世界はいろんな色をしている」という言葉。日本語ボランティアの現場で日々感じることの一つでもあります。
[雑記]

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