釜山の占い
2017-04-26


久しぶりに四谷三丁目へでかけた。韓国文化院が主催している企画上映会で「極秘捜査(〓〓〓〓)」を観た。
 地方警察の一刑事と占いの導師が相棒となって少女誘拐事件を解決するという実話に基づいた映画で、70年代の事件とあって、彼らの子ども達が合わせて7人もいるという今では考えられない時代背景だ。
 占い師という伝統文化が今も色濃く残っているイメージと、舞台が釜山であるということが、独特な雰囲気を醸し出しているのかもしれないが、釜山訛り以上にはそれを感じるところまで、まだまだ韓国を良く知らない。話の筋は、おどろおどろしさよりは、二人の“人の良さ”を前面に出しているような運び方で、最後に本人達の写真まで出てきたのには驚いた。
 そういえば、昨年文化院の映像資料室で観た「結界の男(〓〓〓〓)」も釜山が舞台だった。四柱推命といい、霊媒といい、神頼みを“人を介して”することが今も多いのは韓国らしさなのかも知れない。私はどちらかと言えば、少しいかがわしいぐらいの方が好みだが、今の日本は為政者が一番いかがわしいありさまなので、さぞかし映画人もネタには困っているだろう。
[映画]

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